春嵐遊歩 旅の途中 虹色の瞬間
またたくごとにかわってゆく 今年の藤 おいてきざりにされたくぼ地で
あの風のやんだ場処で 酔石 あいま あなたのなかの見つけにくい場処
はれやかでありひややかな 五月の日射し ......
流 なにがいけない 雪の蔭は蒼い 睫
かみさまの皮 やさしい態度 幸福の気配 許して
いる 白い壁ばかりの家 なつやみ ふれる 次の蝶
カヱラズ 夜の花売り娘たち 首茎 けさのをんな
壊れた本能のけだものたち green-jewel この空気に含まれるもの 微しく
輪郭 有罪 慾 ねうねうとなくこども 花枝 白い花
春来る鬼 二編詩 小川 ものぐるひのような 午睡笑
熱 夏枯れ わたしたちは蛮族である 赫鬼来襲 世界の空腹
花に沈む はるのこひうた
晄る道 ふりむく 気配 淫しく トランキライザー 罪人
宇宙のみなし子 ゆうやみうたひ こみちうた くちづけ サムホール アイ